当ブログは2023/12/2で開設1周年を迎えました。社員全員で協力し合い業務の合間を縫って執筆を進めてきた結果、なんとか1年もの間毎週欠かさずに更新し続けることができました。
今回の記事では、これまでに公開された約50本の記事の中でどんな記事が読まれてきたかをPV数のランキング形式で見ていきたいと思います。
PV数ランキングTOP15
1位:建築実務者なら知っておきたい幾何学のこと#1 「単曲面と複曲面」
興味深いことに第1位は幾何学シリーズ第1弾、単曲面と複曲面という曲面の分類について解説した記事でした。意外と需要があったみたいで良かったです。
もともとは、自由曲面を含む複雑形状を扱う仕事をしてるんだからちゃんとした定義を改めて共通認識として確認しておこうよ、という社内教材の意味合いも込めて書かれた記事でした。
曲面分類の数学的な定義だけじゃなく建設コストへの影響なども具体例を参照しながら書かれているので、割と読み応えのある記事だと思います。
2位:建築実務者なら知っておきたい幾何学のこと#2 「曲線の連続性」
なんと第2位も幾何学シリーズ第2弾が連続でランクインしました。曲線の連続性という、これまたグニャグニャした建築を扱うには必要不可欠な概念について解説しています。建築以外にもグラフィックやものづくり全般にも役に立つ内容なのではないでしょうか。第3弾の曲面の連続性に関する記事と併せて読むとより理解が深まります。
3位:線画パースの描き方、教えます
第3位はビジュアリゼーションの記事!なんと線画パースの描き方を詳細に教えちゃってます。建築ビジュアリゼーション関係者のみならず設計課題でパースを自分で描いている学生にもかなり有用な内容だと思います。こんなに見せちゃっていいんですか!?
4位:曲面形状座談会#1 設計・施工の制約とコミュニケーション
第4位は豪華ゲストの方々をお迎えして開催した、曲面形状に関する座談会の記事第1回です。曲面形状の設計・施工を経験してきた実務者の方々による白熱した議論や生々しい苦労話の数々は必見です。図版も多く非常に面白い内容なので第1回~第3回を通しで読んでみてください。
5位:Rhinoのポップアップメニューをどのように使っていますか?
第5位はRhinoのポップアップ機能に関する記事でした。ポップアップを使うかどうかは好みの問題だと思いますが、使ったことがない人はこの記事を参考に試してみるといいかもしれません。もしかしたら劇的に生産性が上がるかも?
6位:Navisworksでの干渉チェック結果をRevit上で見て、管理までしましょう
BIM実務者なら一度は頭を悩ませた経験がある干渉チェック。この記事ではNavisworksの干渉チェック結果をDynamoを使いながら最終的にRevitで確認する方法が書かれています。干渉箇所を効率よく分かりやすく管理したいと思っている方には必見です!
7位:建築実務者なら知っておきたい幾何学のこと#3 「曲面の連続性」
幾何学シリーズ第3弾、曲面の連続性に関する記事です。第2弾の曲線の連続性と同様に、今回も自由曲面を扱う上で必須の内容なのではないでしょうか。曲面の「なめらかさ」って何なのか、この記事でサクッと確認しましょう。
8位:建築パース雑談会、日建スペースデザインのビジュアルチームの皆さんと#1
日建スペースデザインさんのデジタルデザインチームの方々をお招きして開催した、建築パース雑談会に関する記事の第1回です。仕事の進め方や制作の工夫に関して伺った盛りだくさんな内容ですので第1回~第3回を通しで読んでみてください。
9位:なぜRhinoではUser Textで情報を保持するべきなのか?
RhinoでBIM的運用をするうえで最重要なUser Textの概念とその必要性について解説した記事です。実務でRhinoを使っていてプロジェクト終盤でいつもLayer構造が混沌の極みと化してしまいがちな方には必見の内容です。
10位:私の席から試合はちゃんと見える?Revit&Dynamoで座席からの見え方を分析する方法
競技場などを設計する際、他の観客や障害物のせいで前方が見えづらい座席配置は絶対に避けたいですよね。この記事ではBIMモデルを活用して、座席からどれだけよく見えるかを数値化・分析するためのRevit+Dynamo活用法を紹介しています。
11位:Rhinoでの手作業を自動化する#1 マクロとUIカスタマイズ
時にはRhinoで同じ作業を手動で繰り返えさなければならないときもありますよね。この記事ではそんな苦行から解放させてくれるかもしれない、マクロと呼ばれるコマンド入力自動化ツールについて解説しています。
12位:複数のRhinoファイルに複数のGrasshopperファイルを実行する方法
例えば10個のGHを100個のRhinoファイルにそれぞれ適用するとき、ファイルを1000回手で開いて閉じていたらリアルに日が暮れますが、この記事ではボタン一つで終わらせるための方法が書かれています。これ見せちゃっていいんですか!?(2回目)
13位:実プロジェクトでの Grasshopper 反省会 #1 _ Transform や Entwine を利用しコードをまとめよう
実務でGHを運用していくうえでの改善策について述べたGH反省会シリーズ第1弾です。GHって何も考えずに書き進めていくといつの間にかグチャグチャになっちゃいがちですよね。この記事では後から修正しやすいGHを書くコツが書かれています。
14位:anemoneで始める再帰処理
Grasshopperの有名な再起処理プラグインであるAnemoneに関する解説記事です。いろんなGrasshopperプラグインをあれこれ試してみるのって楽しいですよね。
15位:実プロジェクトでの Grasshopper 反省会 #4 _ RhinoCommon ともっと仲良くなりたい
GH反省会シリーズ第4弾。GHでRhinoCommonを呼び出して使用する方法に関する記事です。知ってる人は知っているRhinoCommon...ピンと来ないあなたもぜひご一読を。かゆい所に手が届くかもしれません。
人気記事の考察
人気記事TOP15の内訳を見てみると、幾何学やRhino+GH、Revit+Dynamo、建築パース、座談会など内容が多岐に渡っている事が分かります。
生産設計BIM、設計施工BIM、オーナーBIM、ビジュアリゼーションといった弊社の多様な業務内容をそのまま反映している結果になったことは興味深いです。それだけ偏りなく各分野への関心が高いということを表しているのではないでしょうか。
TOP15以外にもブックレビューやマニアックな内容の記事など面白い内容の記事がたくさんあるので、ぜひ過去記事を読んでみてください。
今後の展開
せっかく社内にジオメトリエンジニアやBIMマネージャー、ビジュアライザーなど様々な職能を持った人材が多数在籍している多様性のある会社なので、今後は業務内容の垣根を超えた横断的な内容の記事も増やせて行けたらいいなと思っています。
2年目もvicc blogをよろしくお願いいたします。