現在、弊社では週2日程度の出社と在宅勤務のハイブリッド勤務を実施しています。そのため、同じチームに属していても担当しているプロジェクトが異なる場合、直接顔を合わせることが滅多にありません。このような状況を改善するため、チーム全員が出社してランチを一緒に食べ、コミュニケーションを図る「チームランチ」という取り組みを1年ほど行っています。
RhinoとGrasshopperを主に使用して複雑形状建築の設計サポートを行っている弊社の生産設計BIMチームには、現在10数名のメンバーがいます。チームランチでせっかく集まるので、ランチ後の時間を少し使ってプロジェクト以外の活動に充てようということになり、「アクティビティ」と称して行うようになりました。まだ数回しか行っていませんが、本記事ではその様子を紹介したいと思います。
第1回: 「アクティビティの内容を考える」
記念すべき第1回は、2回目以降のアクティビティの内容を考えるというアクティビティを行いました。ブレインストーミングを行った結果、レクリエーション的なものから知識・技能向上のための真面目なものまで、たくさんの案が出ました。個々のチームメンバーの個性や意外な興味の対象が明らかになり、このアクティビティだけでもチームのコミュニケーション向上としての効果は大きかったと思います。
第2回: 「街に繰り出してファサードを見に行く」
第2回は、弊社オフィスから近い銀座の街にチームメンバーみんなで繰り出し、複雑形状のファサードを見に行くというアクティビティを行いました。「あの上部の揺らぎは意図的なものか、それとも施工誤差なのか」「あの目地の納め方はあーだこーだ」など、色々推測しながら議論するのは楽しかったです。また、書籍等で公開されている詳細図を参照しながら実際の納まりを観察することで、非常に勉強になり、有意義な時間となりました。
第3回: 「過去のプロジェクトレポートを読む」
第3回は、過去のプロジェクトレポートを読むというアクティビティを行いました。ここ数年で入社したチームメンバーにとっては、自分の知らない過去のプロジェクトを知る貴重な機会となり、古参メンバーにとっては、自分や同僚が担当していたプロジェクトを改めて振り返る機会となりました。古いプロジェクトを見返すことで、現在では当たり前に行われているワークフローが当時はまだ完全に確立していなかったり、今と比べて効率的ではない方法が用いられていたことがわかりました。当時の担当者の苦労に思いを馳せながら、最新のプロジェクトと比較して振り返ることで、さまざまな学びを得ることができました。
まとめ
チームランチ後のアクティビティを数回実施しましたが、現在のところ有意義な内容が継続できており、なにより直接顔を合わせてあれこれするのが非常に楽しいため、これからも続けていこうと思います。