※この記事はシリーズの第7回です。演出をテーマにした第6回はこちら。
ドバイ万博では、コンピュテーショナルデザインが多くのパビリオンで取り入れられていました。
複雑な形状や最適化されたパターン、デジタルファブリケーションを駆使した外装は、技術と美しさを融合させた新しい建築の姿を示しています。
今回は、そんなコンピュテーショナルデザインが息づくファサードをいくつか紹介します。
デジタルで紡がれた有機的パターン
コンピュテーショナルデザインを活用したパビリオンの中には、単なるデザイン提案にとどまらず、構造シミュレーションやデジタルファブリケーションまで連動して実現された事例が見られました。






特に、有機的な曲線や複雑なジオメトリを持つ外装は、人の手では設計が難しい形状を、アルゴリズムによって最適化しながら形にした好例です。
デジタルの力で「造形美」と「合理性」を両立させたファサードが印象的でした。
おわりに
コンピュテーショナルデザインは、建築における「複雑さ」を美しさに昇華させる手法として進化を続けています。
ドバイ万博では、その可能性を体現したパビリオンが数多く並び、デジタル技術が建築デザインに与える影響力を強く感じました。
実際に訪れた大阪万博でも、さらに洗練されたコンピュテーショナルデザインが随所に見られ、改めてその魅力を実感しています。
今後は、大阪万博での最新事例もブログで紹介していく予定ですので、ぜひご期待ください。