金沢で開催された「JARA建築ヴィジュアライゼーション展2024」の運営+作品を出展しました!
JARAとは
「日本アーキテクチュラル・レンダラーズ協会」という日本の建築ビジュアライゼーションの団体で会員同士で技術の向上の交流を行ったり展示会を開催したり、建築VIZという職能の価値を広める活動をしている団体です。 viccの前身であるコンピューター・ビジュアリゼーション時代からJARAに積極的に参加していて協賛としても協力しています。
JARAではほぼ毎年展示会を行っていて、今年は金沢21世紀美術館での開催となりました。 exhib.jara-net.com
会期は1週間程度と短い期間でしたが3000人強の来場者に来て頂き、沢山の方々と作品を介して交流ができました。 ギャラリートークでは構造家で有名な日本大学名誉教授の斎藤公男先生をお呼びしてスケッチの面白さ、スケッチがお仕事やご自身の成長にもたらしたプラスな側面についてお話してもらいました。
出展作品
私達が出展したのは以下の5点です。
照井の作品は自主制作です。業務の合間に作品を作るのは中々エネルギーがいりますが普段の仕事とは異なった表現のチャレンジが出来るとても良い機会です。
また仕事で制作したものを出展する場合はクライアントに許可を貰う必要があり、他にも業務内で制作した作品が山程あるのですが仕事の性質上出せないものが多く、、その中で私達が出品したい作品を厳選し出展しました。 許可を頂いた坂茂建築設計様、槇総合計画事務所様、名鉄都市開発様。ご協力ありがとうございました!
感想
建築関係者、たまたま観光がてら来て立ち寄った方、お子さん、外国人の方、絵画が好きな方、等。本当に多種多様な人とお話ができて、建築VIZという職能に対して色んな見え方がある事を実感しました。
「絵画には描き手の意思が存在すると思うけど、これらの絵に描き手の意思は存在するの?」
という質問を下さった方が居て、とても考えさせられました。建築パースはモチーフが建築で、かつお客さんの表現したい事を絵の中に取り込みつつ絵に昇華させる事が重要なので、描き手個人の想いを読み取りづらいコンテンツかもしれません。
自分達はデザインをしませんしモチーフは基本的にお客さんから与えられる事が主です。そのような中で建築パース1枚1枚の表現が結果的に異なってくるのは、クライアントの要望が異なる事、描き手の背景がそれぞれ違う事等、様々な要素が複合的に絡まりあった結果だと感じます。また、美しい絵だけが素晴らしい仕事であるとは限りません。求められている事に対してどのようなアウトプットをするか、描き手それぞれで回答が十人十色で異なってくる点がこの仕事の面白い所だなと実感しています。
そんな事をつらつら考えながら来場者と話していました。笑
松谷も別で関連記事を書いているので是非こちらも読んでみてください↓ blog.vicc.jp
JARA含め、viccブログやその他の媒体でも建築VIZの仕事の面白さや価値を広げていきたいと思います!