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株式会社ヴィックの技術ブログです。

読書会・懐古・ありがとう。

いつもヴィックのブログをご覧いただきありがとうございます!

今回のブログの内容は、いつもと毛色の違う内容になっています。技術系の内容を期待して訪れていただいた方、申し訳ありません!

裏方担当の小西が投稿しています。ヴィックでは希少種、中年のオジサンです。今回は、会社で始まった読書会について、中年のオジサンの懐古が混じりながら書かれています。ご興味あればお読みください!

読書会なるものが始まった

月に一回、あらかじめ決められた本を読み、参加者は読書会当日までにレジュメを用意し、書かれている内容についてディスカッションを行うというもの。

参加者は有志。内容のまとめかたは、こちらを参考 にしている。

morinorihide.hatenablog.com

わたしは第2回目から参加した。読書対象の本のタイトルは、「チャレンジャー・セールス・モデル 成約に直結させる「指導」「適応」「支配」」

読書会風景(オンライン)

始まった背景…発起人は石原さんだが、そういえば明確な理由をわたしはしらない、、私の理解では、「share and grow together」の一環だと思っている。

懐古①

読書会の発足当初、社内でこういったものが始まるんだ、、くらいに思っていた。外野から横目で見る感じだった。

何がきっかけかは忘れたが、思い出した、、昔のこと。

前職、今から7. 8年以上も前の話。ビジネス系の自己啓発本、30歳〜50歳代が読むような月刊誌・週刊誌を読み漁っている時期があった。どちらかというと、重い内容の本というよりは、30代必読の〇〇、売れ筋○○のようなライトなものが多かった。「七つの習慣」、「嫌われる勇気」中でも好きだったのは、東洋経済のコラム、課長島耕作の著者 弘兼憲史氏、株式会社サイバーエージェント 藤田晋氏などのコラムだった。主に時事ネタが扱われていて、世間で言われていることと筆者の考え、このコントラストが面白かった。

当時、わたしは不動産会社の設計部に所属していた。自社製品(共同住宅)のコンセプトやスペック、提供しているサービスについて、本業の傍ら、来訪者に対して説明する係のようなことをしていた。設計部の広報担当者のような役割。お客様は同業でもあれば、異業種など幅広いジャンル。目的もさまざま、社宅利用目的での訪問、取材目的ののメディア、新聞社、アパートオーナー、銀行、競合他社、学生など。

わたしは、お客様をもてなすなかで、自社のことについて話せることは当たり前だが、円滑なコミュニケーションを取るうえでは、「それらしい話をする」ことは重要で必要だと思っていた。今もそう思っている。「それらしい話をする」上でネタの仕入先の一つとして本や記事を読んでいた。

世間で起きていることを知る、一般的な教養を身につける、流行りをおさえておきたかった、というのもある。政治、経済、環境問題。ESG、SDGS、ダイバーシティ、女性進出、DX…

会社や上司から、オススメ本や情報の共有があるようなカルチャーをもつ会社ではなかったため、自分で探して1人で読んで1人でふむふむと、していた。世間のことを深くなくても良いが、広く浅く知っておく必要性を感じていた。そして、それは自身の役に立つと思っていた。

懐古②Share…学んだこと、知ったことをどのように活かすか…

学んだこと、知ったことを日々の仕事の中や生活で役立つ機会は多々あったように思う。お客様と会話が続かない、沈黙の気まずい時間を過ごすことは少なかった。自身のキャラクターもあるかもしれないが、色々なネタを持っていると助かるなぁと感じることはあった。時には場違いな話をしたこともあったかもしれないが、わたしが思う以上に沈黙の時間を嫌う人はたくさんいるように思う。コミュニケーションをとるうえでの手助けになっていることを感じていた一方で、様々な本や記事を触れている中で、往々に、胸に刺さるような刺激を受ける機会があった。高ぶった気持ちを人と共有したい気持ちが芽生えた。しかし、共有する人、共有できる人がいない…誰かと共有しそれについて語り、場合によっては仕事や日々の生活などに導入してみたい、そう思うことが出てきた。

はて、どのようにしてシェアするか…

自分にとって有意義と感じた本や記事を布教活動のように配ってみた。読み終わったもので面白いものは、同僚の兄弟分(タカヒロ)や、わたしのアシスタント、興味を持ちそうな後輩にあげてみることにした。「興味があればあげる、読んでつまらなかったらそのまま捨ててね。」「面白かったら教えてね。」と言葉を添えて渡してみた。自分にとって必要なものは再び買った。本を貸すのは、相手にプレッシャーをかけることにもなるし、一方で、面白いなと感じる本が返ってこないとストレスを感じるから…そのようにしてみた。

1人で読んでいてもつまらない、一人で読んでいてもしょうがない。会社や仕事に役立つものを読んだとしても、一人では何も変えることができない。と思ったりもしていた。

布教活動をしていると時折反響がある。

兄弟分とは、日頃からよくつるんでいて飲みに行く機会も多かった。本や記事の共有をしてからは、〇〇の本の〇〇、誰々さんのなになについて話し合うなど、酒の肴になり、話題が増えた。同じものを読んでも、人によって感じ方や捉え方は違う。それについて聞くことも有意義だった。時が過ぎるのは早く、彼と過ごすのはいつも楽しかった。

彼とは、時には、共同でコンベに参加したり、仕事の企画事などもした。会社の誰に頼まれたのでもなく勝手に、「これからはBIMの時代だ」と言ってとりあえずのRevitトレーニングを受講したりもした。喧嘩もした。

彼とわたしの思い出の一冊は、「SHOE DOG(シュードッグ)」。著者はNIKEの創業者フィルナイト。フィルがナイキを立ち上げ、世界的な企業に育て上げるまでの物語。ナイキという会社のビジネス成功物語というよりは、フィル自身の青春時代からの成長物語といえるかもしれない。最後には、彼からの「メッセージ」が書かれている。

「みんなに言いたい。自分を信じろ。そして信念を貫けと。他人が決める信念ではない。自分で決める信念だ。心の中でこうと決めたことに対して信念を貫くのだ。」

わたしは彼にこの本をあげた。本をあげた次の日には彼はそれを読み終えた。彼はこの本に胸打たれ、熱い胸の内をわたしに話をしてくれた。

「いつか起業しようと思ってたが、もう我慢できなくなりました!会社を辞めて設計事務所開業します!」

そう言って、我々二人を引き合わせてくれた当時のオヤジ(部長)に話をしにいき、1ヶ月後には彼は退職をした。

情熱の赴くままに彼は発った。彼の性格は、激情型といえば激情型だが、今思うとこの時の彼の判断は正しかったように思う。地元の福岡にもどり、すぐに父親が営む基礎工事会社の中に建築設計部門をつくった。少数精鋭だが、軌道に乗り大型案件の受注、あちらこちらからの仕事の依頼、引手あまたの状況、仕事は途切れることなく、業績もすこぶる良好のもよう。

彼が退職してからというもの、会社で本や記事を共有する機会は少なくなり…また一人でふむふむとすることが多くなった。時が過ぎ、仕事の役回りも代わり、本を少しずつ読む機会が減った。私が本や記事を読む大きな動機としては、人と共有する楽しみがあるのかもしれない。

ありがとう。

チャレンジャーセールスを読み進めている最中、本の内容のことで代表の渡辺と立ち話をする機会があった。〇〇の〇〇、△の△、、こういう見方やああいう考え…

なんだかその時間が楽しかった、共有する喜びを感じて久しぶりになんだかワクワクした。そして昔のことを懐古した。

実は、いままで「読書会」というもの、それ自体をしたことがなく、今は、レジュメも上手に作れないが、いずれ他人様に見られてもそれなりのものを作れるようになりたいと思っている。

冒頭で取り上げた「share and glow together」というのは我々ヴィックのPMVVのバリューの一つです。わたしにとって読書会は、知ったこと学んだものを皆と共有し、皆で成長する良い機会だと思っている。まだまだ参加メンバーが少ない、ヴィックのまだ参加していないメンバーの皆さん、参加してみませんか??

始めるきっかけを作ってくれた石原さん、読書会を始めてくれてありがとう!!石原さんの下の名前も(タカヒロ)ですね…兄弟分の彼とはなんの関係もないけど、同じ名前…なんだろう

会社(渡辺さん、チャリーさん)この時間、読書会の時間を認めてくれてありがとうございます!!

最後にわたしの一番好きなバリューの紹介をして、終えます。長文になり失礼しました。

「share and glow together」

私たちは分かち、ともに学ぶ

私たちはチームで支えあうことを大事にします。一人だけで考えることを嫌い、社員それぞれの達成、失敗から学びを得ることを重んじます。そのため、互いに誠実であること、多様性を尊重すること、支えあえる環境を作ることに努めます。社員同士にとどまらず、クライアントともそのような関係性を築くことを目指します。

PMVV

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